『カラートリートメントって実際どうなの?』

ドラッグストアでもよく見かけるカラートリートメント。

シャンプーの後、いつものコンディショナーの代わりに使うだけで、髪が染まるというもの。

本当にそうならばこんなに楽なことはありません。

“ちょっと市販のカラートリートメント使ってみようかな。。。”

“今までカラートリートメントで染めていたけど、やっぱり美容室に行った方がいいのか?”

とお悩みのあなた。

美容師目線でカラートリートメントのメリット・デメリットを解説します!

【カラートリートメントのメリット】

①髪をできるだけ傷めない

カラートリートメントというのは基本的にトリートメントです。

そこに色が染まるという機能をつけているものですので、ちゃんとサラサラツヤツヤになります。

また、髪のキューティクルを開き、メラニン色素を分解するような作用はありませんので、物理的にダメージはありません。

ヘアマニキュアと同じで色でコーティングされるだけですので、手触りも良く仕上がります。

②時短、手軽

美容院で染めるにしても、セルフカラーをやるにしても、いわゆる一般的なカラー剤(酸化染毛剤もしくはヘアマニキュア)の場合は、塗布するのに15分、放置時間が20分以上かかります。(手間取ればもっとかかることもあります)

それに対してカラートリートメントは、いつものコンディショナー代わりにつけて10分程度放置するだけ。

多忙なこの時代においてかなりの時短になりますね。

【カラートリートメントのデメリット】

①一度の使用ではあまり染まらない

他のカラー剤(酸化染毛剤やヘアマニキュア)の場合は、放置時間さえ守れば一度の使用でしっかりと染まりきります。

それに対して、カラートリートメントの場合は一度で100%染まりません。

毎日連続使用することで定着していきます。

②褪色(色落ち)が早い

およそ2週間ほどで褪色するものが多いです。

他のカラー剤に比べれば約半分くらいの色持ちと言えるかと思います。

③トーンアップしない

メラニン色素を分解するわけではなく、元々の髪色に色味をつけてコーティングするような染まり方になります。

なので、地毛を明るくすることは出来ず、白髪に色味を入れる、もしくは既に明るくなっている部分を暗くしたり色味を入れることしかできません。

④他のカラー剤との相性が良くない

カラートリートメントを普段使っている状態の髪に酸化染毛剤やヘアマニキュアなどの他のカラーを施すと、思わぬ結果につながることが多いです。

やはり染色の仕組みが違うので、相性は良くないと言えます。

なのでカラートリートメントを使っていて、美容院で染める時は必ずカウンセリング時に申告することをおすすめします。

【現役美容師としてカラートリートメントはオススメ?それともやめた方が良い?】

これに関しては用途によるかと思います。

実際、トリートメントというだけあって髪に悪いものではありませんし、それなりに染まります。

なので染まり具合に満足されていて、かつ今後美容院やセルフカラーなど、他のカラーをする予定のない人は使い続けて良いのではないかと思います。

逆にヘアカラーを頻繁に変えたり、イメージチェンジしたい人は、必ずと言っていいほどカラートリートメントの残留色素が次のカラーの邪魔をしますので、手を出さない方が良いかと思います。

【こんな人にはカラートリートメントはオススメ!】

①黒髪ベースで白髪が少し生えてきた人

明るく染める予定もなく、単純に白髪が気になる方には良いかと思います。白髪のみ色味が入りますので馴染んで白髪が目立ちにくくなります。

ただ白髪の量があまりに多い方は染まりが物足りないと感じられる可能性があります。

②白髪染めをそろそろやめていこうかと考えている人

デメリットの部分でも触れましたが、カラートリートメントの特徴として褪色が早いということが上げられます。

なので、いわゆる一般的なカラー剤(酸化染毛剤)をやめて白髪を活かしたヘアカラーに移行していこうという際につなぎとして使用するのはありかと思います。

まとめ

カラートリートメントは使い方次第では、良いものということですね。

ただ美容院との併用は難しいですので、使用している人は美容師さんに一言その旨伝えていただけたら、美容師サイドとしてもそれを考慮した上で施術しますので大きな失敗にはなりにくいかと思います。

なんにしてもお客様が満足いくヘアカラーライフが送れることが1番大切かと思います。

この記事を書いた人

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