セルフカットをする時や子供の髪の毛を切る時、「美容師のハサミを使った方がいいのかな?」

「セルフカットするにはどんなハサミがいいの?」なんて疑問にお答えします。

最近では、見た目が美容師のハサミそっくりで、リーズナブルな価格のハサミもありますが、そういったカットバサミとの違いも合わせて紹介しますね。

美容師のハサミは何が違う?

【美容師のハサミは主に2種類】

▷カットシザー

刃の長さ、刃の形などがそれぞれ違い、切れ方に特徴があるので美容師は使い分けて髪を切ります。

▷セニングシザー

クシ刃と呼ばれる細かい刃がたくさんついていて、ハサミを入れると髪の毛がすけ、量を減らすことができます。
1回ハサミを閉じた時にどのくらい(何%)すけるのかはセニングシザーによってそれぞれ違います。

【切れ味が違う】
美容師が使うハサミと、普通のハサミ。一番の違いはなんといっても切れ味です。
切れ味が良いほど、髪の毛を切った時に、毛にかかる負担が減ります。

切れ味の悪いハサミで髪の毛を切ると、毛先を潰したような状態になってしまい、枝毛やパサつきを招いてしまいます。
カットした後の髪の毛をキレイにするためにも、美容師のハサミはとても切れ味が良くなっています。

ハサミの切れ味を確かめるには、濡れティッシュをつかいます。
濡れたティッシュをスパっとキレイに切ることができれば切れ味十分。
しかし、ティッシュを噛んでしまうようなハサミで髪の毛を切ると、毛先は傷んでしまいます。

【材質】
普通のハサミと美容師のハサミでは刃の材質に大きな違いがあります。
普通のハサミに使われる材質は主にステンレス。
さびにくく便利な材質ですが、材質が硬いので髪の毛を傷めながら切ってしまいます。
それに、切れ味が悪くなるのも早いので、すぐに研がないと切れ味を維持できないのです。

普通のハサミで髪の毛を切ると「ガリガリ」という音がしますが、それは髪の毛に負担をかけながら切っている証拠。

対して美容師が使う材質のほとんどはコバルトと呼ばれる材質。

切れ味が長持ちし、サビにも強く髪の毛を切るのにピッタリの材質です。
ステンレスよりも柔らかいので、髪の毛に負担もかけにくいのが特徴です。

▷美容師のシザー風ハサミ

ホームセンターや雑貨屋にいくと、見た目が美容師のシザーそっくりなハサミが売っています。
分からない人が見ると「あ!これ美容師が使っているのと同じだ!」と思うほど精巧に出来ています。

確かに見た目はほとんど同じですが、材質が全く違います。
美容師のシザー風ハサミはほとんどがステンレス製。
刃がするどいので、普通のハサミよりもはるかに切れ味が良いです。

美容師が使うハサミと比べると、切れ味が悪くなるのも早いので、使ったら水気を切って湿気の少ないところに保管しましょう。
でないと次に使うと時に切りにくくなります。

▷便利なスキバサミ

市販品でスキばさみも売っています。
髪全体を切るのは難しいですが、前髪などちょっとしたポイントで使うと便利ですよ。

ただ、気を付けなければいけないのが、1回スキばさみを使ったときの梳ける「率」です。

美容師が使うスキばさみの梳き率は平均で20%ほど。

一回毛を挟んで切ると全体の20%が減らせるように作られています。

この「率」があまりにも高いと、減らしすぎて穴があいたような失敗が起きることもあるので切りすぎには注意しましょう。

【セルフカットにおススメなハサミは】
美容師のハサミっぽいけど材質が違う安いシザーです。

100円均一や文房具で使うハサミで髪の毛を切るのはおススメできません。
なにより、髪の毛を切る目的で作られていないので、切れ味が悪く、切った後の髪の毛がパサパサしやすくなってしまいます。

髪の毛を切る目的で作られたハサミなら、切った髪の毛が傷みにくく使いやすいです。

もちろん美容師向けのハサミの方が切れ味も良く長持ちしますが、使用頻度が高くなければ長い間使えますよ。

美容師が使うハサミと普通のハサミの大きな違いは、
切れ味
材質
値段

です。

細かいことを言ってしまうとキリがありませんが、切れ味は切った髪の毛の傷みに関わること。それに切っている毛先が「ガリガリ」言っていると、小さな子供も警戒して嫌がったりします。

超高級品は必要ありません。

セルフカット用にシザーとセニングセットがあると、ちょっとした前髪も、子供の髪の毛もキレイに切ることができますよ。

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